44cm × 35cm × 4.5cm
¥88,000-(税込)
水龍 (すいりゅう)
水龍は、様々な創作作品に登場する水中に棲む、もしくは水の力を象徴し操る力を持つドラゴンであり、海に棲む海龍とは違い、川や湖沼などの淡水域に登場する龍をいいます。
世界各国の神話や伝承にも、水域の主や化身としての龍が多く伝わっています。有名なものとしては、東洋では龍や蛟が水神や精霊として伝わっています。
日本神話では、天孫の地神五代と海神族の八尋和邇の玉依姫との間に初代天皇である神武天皇を設け、また、日本海を中心とした高志(後に越)の八岐大蛇に自然崇拝を現して、日本神話を語っています。そして、国津神に属する大国主神、大物主神、建御名方神などが蛇体・龍神として描かれました。
一般的に龍神様は水の神様、水神様と呼ばれています。水神さまは、仏教や道教伝播以前から存在した日本古来の水神信仰に、外来の龍や河童、弁天様などのインドヒンズー教の神様まで交じり合って、土着信仰として定着したものです。
日本では昔から龍神が水を司る神さまとして崇められてきました。水はすべてのいきものにとって命の源で、命をつなぐ水は尊いものであり、神道(自然信仰)では穢れや邪気を祓う神聖なものとされました。
稲作を代表とする五穀豊穣祈願や交通安全、海難安全、そして近年では、商売の神様として崇められています。
日本における龍神信仰について
日本の龍神信仰は、古くからの「自然崇拝」と日本の伝統的な「神道」が結びついた信仰です。龍神は天と地を自由に行き来し、自然の力をつかさどる存在といわれており、神社では地上で起きる自然災害を防ぐ守護神として崇拝されています。また、作物に実りをもたらしたり、ときに自然災害を起こして人間に警告を促したりしながら、人間の世界を守る水神様としても信仰されてきました。
参考資料
第4回アジア太平洋 水サミット 天皇陛下記念講演
YouTube動画 https://www.youtube.com/watch?v=gA5vGZ9YYlg&t=98s