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コラム

四神の「玄武」を新たに制作しました。

玄武について

玄武 (Genbu)

青龍、朱雀、白虎、玄武を四神といい、東を青龍、南を朱雀、西を白虎、北を玄武が、それぞれが各一方を分担して守護するものされます。玄武と北方との結び付きは、五行説が中央に黄色、北方に黒、東方に青、西方に白、南方に赤と五色を割り当てたことに由来しており、四神の信仰は五行説の影響を受けながら、中国の戦国時代(紀元前5世紀 – 紀元前221年)に成立したと考えられています。その後、四神の信仰は中国の中のみならず、古代の朝鮮や日本にも伝わりました

亀蛇合体像の形態をしています。

亀は「長寿と不死」の象徴、蛇は「生殖と繁殖」の象徴で、玄武の亀と蛇の合わさった姿を、「玄武は亀蛇、共に寄り添い、もって牡牝となし、後につがいとなる」と、陰陽が合わさる様子に例えています。

日本では他の四神に比べて馴染みが薄く、昨今のカルチャーにおいては「強さ」のイメージこそ上位の印象はないのですが、実際は玄武こそが四神における最強・最古であり、最上位として信仰されました。

「北」は風水上でも極めて重要な方角とされ、たとえば平安京や日光東照宮などの建立時においても、北極星だけでなく龍脈などにも直結する最も重要な方角と位置付けられており、当然ながら玄武信仰が強く影響したとされます。

玄武は、(北にある)冥界と現世を往来して、冥界にて(亀卜=亀甲占いの)神託を受け、現世にその答えを持ち帰ることが出来ると信じられています。玄武は、暗闇を司っており、こっそり、盗難、多淫などをあらわします。

日本では、奈良県の薬師寺金堂の本尊台座や、奈良県明日香村のキトラ古墳及び高松塚古墳において石室内四壁の中央に四神の青龍、白虎、朱雀、と共に石槨内壁の北側壁にも玄武が描かれています。

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